こんにちは。お人よしコミュ障ブロガーのミヤモンです。
コミュ障ながらもケータイ販売員という人と関わる仕事について早くも1年半ほど経ちました。
今回は、コミュ障の僕が仕事をする中で感じた接客業の魅力について書いていきます。
- 接客業のやりがいって何だろう?
- コミュ障が接客業に就くメリットってあるのかな?
と感じている方はぜひ読み進めてください。
「接客」にも種類がある
「接客業」といっても仕事内容やお客様と関わる度合いなどによって分類分けができると思います。
仕事の種類によって身に就くスキル、コミュニケーション難易度など大きく変わってきます。
なのでまずは、接客業の魅力について書く前に、接客業の種類について書いていきます。
1.飲食店、スーパー、コンビニなど
接客業と聞いてまず初めに思い浮かぶのがこれらの仕事ではないでしょうか。
学生時代のアルバイトで経験している方も多いため、一番身近な接客業といえます。
僕はこれらの接客については受け身的要素の強いものだと思っています。
基本的にはお客様の欲しいもの、食べたいものが決まっておりそれを提供するのが仕事だからです。
お客様との会話もある程度マニュアル化されているため、コミュ障にとっても始めやすい接客業といえます。
身に着けられるスキルとしては、臨機応変な対応力がかなり身に付くと思います。
レジ打ちや品出し、注文を受け付け料理を提供し片付けるなどやるべきことが多く、自分の頭で考え状況判断したうえでスピード感を持って動く必要があります。
2.アパレル、家電、ケータイ販売
これらは店の中で商品を見ているお客様に自分から声をかけ接客に入る必要があります。
商品ごとの特徴をしっかり把握し、お客さんにわかりやすく伝える必要があるのはもちろん、お客さんに合ったものを提案するためのヒアリング力も重要です。
自分から質問を投げかけることで、お客様の情報を引き出さなければお客さんが納得できるものをお勧めできませんし、買ってもらうこともできません。
お客さん自身も、信頼できるスタッフから買いたいと感じるため、人として信頼してもらうことも大切です。(自分が案内したときは買っていかなかったのに、後日別スタッフが案内したときは笑顔で購入していくなんてこともざらにあります)
笑顔、身だしなみ、傾聴姿勢、雑談力などが求められ、お客様とそれなりに密なコミュニケーションをとる必要があります。
3.ホテルのフロントスタッフやテーマパークスタッフ
お客さんに快適な「時間」と「空間」を提供しています。
モノを売るわけではなく、その場所で得られる満足感(思い出や快適さ)をサービスとしているため、スタッフ自身もその場にふさわしい立ち振る舞いが求められます。
お客さんが日常から離れ最大限満足できるよう笑顔や身だしなみはもちろん、スタッフなりの気遣いなど人としての魅力も必要になってくるでしょう。
お客様に対しても臨機応変の対応、コミュニケーションが必要になるため、コミュ力に自信がない方には難易度が高いです。
そのほかにも、エステティシャンや美容師など、人と関わる仕事はたくさんありますが、接客業全体として共通しているのは、お客さんと接し、満足して帰っていただけるよう相手目線での接客が必要であるということでしょう。
お客さんによって接客やコミュニケーションの取り方を柔軟に変化させていく必要があり、それが接客業の大変なところであり、やりがいにつながる部分でもあります。
コミュ障の僕が気付いた接客業の魅力
ここからは、ケータイ販売員として働く中で僕が気付いた、接客業の魅力について書いていきます。
1.人との接し方が身に付く
コミュ障が接客業に就くうえで真っ先に思い浮かぶ魅力の一つでしょう。
多くのお客さんや、職場のスタッフさんと日々接する中で、人と関わりあう力は確実に向上します。
実際僕も、以前より身だしなみなどをすごく気にするようになりましたし、お客さんと話す時も自然に笑顔が作れるようになりました。
人見知りも少しは改善され、ケータイコーナーに入ってきたお客さんに真っ先に声をかけに行けるくらいの度胸も付きました。
この仕事を始めたことで格段にコミュ力が上がったとまでは言い切れませんが、以前までと比べると確実に、相手との言葉のキャッチボールを意識できるようになりましたし、自分から話題を振れる回数も増えてきました。
2.お客さんからの評価が目に見える
自分が接客したお客さんの反応によって、自分の対応の良し悪しが分かります。
お客さんによっては、「あなたに対応してもらえてよかった」「次もこの店に来るね」「すごく丁寧でわかりやすかった。ありがとう」などもったいないくらいのお言葉を帰り際に行ってもらえることがあります。
これが接客業の醍醐味ですね。自分の接客でお客様が気持ちよく帰ってくれる。最高ですね。
販売員としての自分が認められ、自分のようなコミュ障でもお客さんに褒めていただけるんだとモチベーションがめちゃくちゃ上がりますね。
逆にお客さんを不満に感じさせてしまうことも当然あります。
契約に時間がかかりすぎてしまったり、説明がうまくできず帰ってしまったり。
こういう時自分のせいでお客さんに迷惑をかけてしまったとへこんだり、やっぱこの仕事向いてないなと思うことはいまだによくあります。
週3回くらいあります。
それでも、「ダメだった」で終わらせず、どうすればよかったのかを考え次につなげなくてはいけません。
他のスタッフにアドバイスしてもらったりなどですね。
接客の仕事は毎日多くのお客さんと接するのでうまくコミュニケーションが取れないことはよくあります。
コミュ障ならなおさらです。
だからこそ「自分にはダメだ」と後ろ向きな考えだけ終わらせず、「次どうしよう」と前向きに人とのかかわり方を考えられるようになります。
例えば、自分が熱心に説明しているのにお客さんの反応が薄かったり、すぐに帰ってしまった時は、「お客さんへの質問が少なかったな」「自分の話したいことばかりを話してしまった」などお客さんの反応によって自分の改善点が見えてきます。
お客さんからの評価は「自分への客観的な評価」であり、自分のコミュニケーションの取り方に対してのフィードバックをくれる「生きる学習教材」なんだと考えれば接客業も魅力的だと思えませんか?
実際僕のようなコミュ障は、これまでの人生の中でも人と接するうえで傷ついたり、コミュニケーションのとれない自分にイラついたりなど自己否定感がとても強いです。
それゆえ人との関りを極力避けてきてしまいました。
この仕事を続ける中でいろんなお客さんからいろんな反応をもらいました。
その中でより前向きな、人との接し方について「考える」習慣が身に付いたことは、自分にとってめちゃくちゃ大きな収穫です。
3.自分が人と接するうえでの価値観が分かる
日頃の接客で様々なお客さんを相手にする中で、どのお客さんに対してもこれだけはぶれずに意識しているということが出てきます。
例えば自分であれば「できる限り丁寧に対応したい」「不安なく帰ってもらいたい」などです。
他にも「笑顔になってもらいたい」「友達みたいに親しくなりたい」「早く帰ってもらいたい」など人によって様々な価値観が出てくると思います。
そして接客の中で出てきた価値観はプライベートの自分にとっても(無意識かもしれませんが)当てはまるのではないでしょうか。
接客をしていると、職場の人や学校の人といった特定の人のみとしか接していないうちは気づけない自身の価値観について気づくきっかけがあると思います。
僕は大学までは基本ぼっちでした。人との関わりは最小限でした。
そのため、自分が人と接するときにどんなことを意識しているのか、何を感じているのかなど考えることが無かったんですね。
この仕事を通して様々な人と接する中で、自分は人と接するとき相手が自分を(あるいは自分の接客を)どう思っているかを意識し過ぎて疲れてしまうことが多いということにも気づきました。
自分が人と接するときの価値観や意識していることを知ることで、プライベートにおいても自分の価値観に沿った人との接し方ができるのではないでしょうか。
まとめ コミュ障ほど接客業をするメリットは大きい
以上、コミュ障の僕が気付いた接客業の魅力について書いてきました。
コミュニケーション力やマナーが身に付く、お客さんから感謝されるということについては多くの方が接客業の魅力として思いつくと思います。
今回はこれまで人との関わりを避けてきたコミュ障なりの視点で書かせていただきましたが、お客さんからの評価が目に見えることで自分の人との接し方を見直したり、自分が人と接するとき意識していることに気づけたりと、たくさんの魅力があることに気づけました。
接客の中で経験したものについては今後の生活の中で人と関わるうえでも、確実に役立ちます。
もしこのブログを読んでくださっている方の中で、コミュニケーションに自信がないけど、自分に力をつけるために接客の仕事をしてみたいという方は、一度経験してみることをお勧めします。
今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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