こんにちは。お人よしコミュ障ブロガーのミヤモンです。
今回は鈴木 祐さん著『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』(かんき出版)をもとに、いつまでも若々しくいるために必要な考え方や実践法について解説していきます。
この本は著者が読んだ、1970年代から現在に至るまでに発表された抗老化の文献から抽出された3000のデータを参考に書かれているため、科学的にも非常に信頼性の高い内容となっています。
- アンチエイジングに興味あるけど、情報が多すぎて何を信じていいか分からない。
- 肉体的・精神的にいつまでも若くありたい
- アンチエイジングに本当に効果のある習慣を知りたい
このような方はぜひこのまま読み進めてください。
アンチエイジングについての正しい知識が得られ、もうネット上にあふれる膨大な情報に悩まされることが無くなりますよ。
僕がこの本を読んだきっかけ
僕がこの本を読もうと思った理由は2つあります。
1.この本には健康やアンチエイジングについて、シンプルで正確な情報が詰まっていると感じたから。
2.アンチエイジングを継続するうえでのモチベーションが格段に高まると感じたから。
僕は周りの同年代に比べ、健康には気を使っているほうではないかという自負があります。
例えば
- 朝晩2回必ず納豆とヨーグルトを食べる
- ジュースや酒は飲まず基本水を飲むようにする
- 夜12時前には必ず寝て7時間以上の睡眠は確保する
- 基本エスカレーターは使わず階段を使う
自分の外見に自信が持てないため、その分「美肌になりたい」「実年齢より若く見られたい」という思いで生活習慣には気をつかうようにしているのです。
にもかかわらず、「頻繁に肌荒れする」「最近髪が減ってきた気がする」「頭がすっきりしない」「なんとなく精神的に不安」など常に自分の身体に対して何かしらの不調を感じているんですね。
それを改善するためにネットで様々な情報を検索しては数時間を無駄にしていました。
アンチエイジングや健康について調べると、運動・食事・睡眠・マインドフルネスなどなど膨大な情報が出てくると思います。
と今までどれだけ悩まされてきたことか。
この本には、人の体が「若返る」ための根本的かつシンプルなプロセスが書かれています。
そのため、これまでの自分のように「なんとなく」やっていた健康法が、「なぜ」効果があるのかを理解できるため、継続するうえでのモチベーションが確実に上がりますし、何よりこの一冊を読むことで、アンチエイジングに対しての正確な知識が身に付くと感じました。
正しく若返るための原則とは
この本によると真のアンチエイジング法は次の3つのフェーズで構成されるといいます。
1.苦痛 自分の心と体へ意図的にダメージを与える
2.回復 心身がうけたダメージを徹底的に癒す
3.往復 苦痛と回復のフェーズを繰り返す。
まずは、アンチエイジングに必要なこのプロセスを理解することが大切ですね。
以下で1つずつ解説していきます。
1.苦痛
「私を滅ぼすに至らないすべてのことが、私を強くする」
これはドイツの哲学者ニーチェの言葉だそうです。
「部活動で先輩に怒鳴られて忍耐力が付いた」「仕事で失敗を繰り返す中でメンタルが鍛えられた」など辛い経験は、自分を成長させてくれるものです。
同じように苦痛はアンチエイジングに対しても効果をもたらしてくれるのだそうです。
例えば運動。
日常的に体を動かすことで病気になるリスクを減らし、健康的になれることは間違いないですが、
この本の中ではさらに、「肉体が健康な人は見た目も若い」ことを証明する調査も紹介されています。
そのほか「野菜」も僕たちに苦痛を与え、若返りを促進させてくれるといいます。
それは野菜の持つ「ポリフェノール」の働きによるものだといいます。
ブルーベリーに含まれるアントシアニンやトウガラシの辛み成分カプサイシンといったポリフェノールは、人の体内で軽度の「毒」として働き軽い炎症を引き起こします。
その炎症に反応して人体の抑制システムが働き、肉体のダメージを修復。
その過程でさらに肉体が若返るというのです。
「運動」や「野菜」がアンチエイジングに効果的なのは、僕たちに適度な苦痛を与えてくれるからなんですね。
このように「多すぎれば有害だが、少なければ有益に働く作用」のことを「ホルミシス」というそうです。
2.回復
この本の中では
運動=トレーニング+休憩のことだと書かれています。
筋肉を増やすためには筋トレの後の休憩と栄養補給が欠かせないように、アンチエイジングにおいても苦痛を与えた後は回復させなければ意味が無いのですね。
そして回復が必要なのは肉体だけではありません。
ストレスを和らげ精神を回復させるための休憩もまたアンチエイジングには必要不可欠です。
「残業ばかりで常に疲れ果てている」「将来に対して不安ばかり抱えている」など精神的なストレスを抱えていると、見た目も老けて見えることって多いですよね。
この本ではストレス対策に最も効果的な休憩には「コントロール感」が重要だと書かれています。
これは「私にはいま明確な目標があり、これを達成するには何をすべきかわかっている」と心から思える状態のことだそうです。
これを踏まえて「正しい休憩」とは
1.休憩の目的を明確にする(例 仕事のことを忘れてリラックスする)
2.目的の達成に必要な休憩法を決める(例 毎晩20分ほど散歩する)
3.必ず決めたとおりに休む
の3ステップで構成されるといいます。
これにより「コントロール感」が上がり、ポジティブな感情が高まることでストレスから回復しやすくなるのだそうです。
休憩というとつい「テレビを見る」「スマホをいじる」などが思いつきそうですが、これらは「受け身」の姿勢が強くストレスの軽減効果が低いのだそうです。
アンチエイジングには正しく休み、回復することが不可欠なんですね。
またアンチエイジングにおいて、苦痛と回復はどちらも重要度は全く同じであり、どちらが欠けても若返りはうまくいかないそうです。
それは
「苦痛」は若返りシステムを起動させる
「回復」は若返りシステムを実行させる
という風にそれぞれに役割があるからなのだそうです。
3.往復
ここまでをまとめると、人間の身体には生まれつき「ホルミシス」という若返りのシステムが備わっており、「苦痛」と「回復」でそれを刺激することがアンチエイジングの基本なのだそうです。
ではなぜ、あえて苦痛を与えなければ「ホルミシス」は動き出さないのか?
それは生存の危機が無い状況では人の肉体はその機能を低下させるからなのだそうです。
現代ではよほどのことが無い限り、さほど苦労することなく食料が手に入り、十分なカロリーを摂取できます。
衛生設備が整ったことで昔に比べウイルスなどの危険性が少なくなっています。
このような人体にとっての生存の危機が限りなく減る中で、私たちの体は肉体的・精神的な機能を低下させ、それが「老い」へとつながるというのです。
それゆえに、アンチエイジングには意図的に適度な苦痛を日頃から与え、それを回復させるというプロセスの繰り返しが欠かせないのです。
その繰り返しの中で苦痛の量を少しずつ増やしながら、自分の身体機能のベースラインを上げていくことこそが、この本の中で書かれているアンチエイジングの基本になります。
アンチエイジングに効果的な運動とは
アンチエイジングには苦痛と回復を繰り返すというプロセスが不可欠だということが理解できたところで、いよいよ実践法について解説していきたいと思います。
この本の中では「正しく苦しむ」ための実践内容として「運動」「食事」「ストレス」の3つに対しての実践法がまとめられていますが、今回はその中から「運動」について解説していきます。
プログレス・エクササイズ
この本では「正しく苦しむ」ための運動法として「プログレス・エクササイズ」というものが紹介されています。
これは段階的に負荷を上げていく運動法のことで、少しずつ「苦痛」のレベルを高めることで「ホルミシス」効果の発動を狙うことができるそうです。
ここで重要なのは、「肉体が耐えられる苦痛の限界値を限界値を少しずつ上げていくこと」なのだそうです。
例えば普段からジムなどに通い運動している人にとっては、ウォーキングなどをしてもあまり効果がありませんが、普段から体を動かさない人にとっては20分ほどのウォーキングでもかなり疲れると思います。
過度な苦痛はむしろストレスの増加にもつながりますし、継続も難しいですよね。
「プログレス・エクササイズ」は、誰でもできる簡単な活動をレベル1に設定し、そこから徐々に負荷が上がるよう構成されているため、自分に合ったレベルの運動から行うことができるのだそうです。
レベル1 プラセボ・トレーニング
これは僕たちの「思い込み」を利用したテクニックです。
やることは簡単で、日常的な身体活動を意識することだけです。
例えば「今日は家から職場までの間で15分以上歩いた」「階段を何段上った」といったように普段無意識に行っている活動を自覚するだけでいいのです。
ハーバード大学で行われた実験では、調査に参加した女性にいつもの仕事で消費するカロリーを教えられただけで、4週間後には体重や体脂肪が減り、血圧も改善したという結果が得られたそうです。
ただ普段の活動を意識しただけで健康への影響が出るなんてすばらしいと思いませんか?
これならだれでもすぐ始められますよね。
レベル5 インターバル速歩
日常的に運動の習慣をつけようと考えた時、多くの人にとって最も始めやすいのは「ウォーキング」だと思います。
もちろんウォーキングだけでもメンタルの改善や早期死亡リスクの低減など効果があることがこの本で紹介されてますが、この本ではさらに、
「効率よく肉体を刺激できる”時短系のエクササイズ”」も紹介されています。
その一つがこの「インターバル速歩」です。
これは「ゆっくり3分歩く→すばやく3分歩く」を1セットとして、最低5セット繰り返すというシンプルなものです。
しかしその効果は大きく、679名の中高年者に1週間当たり60分以上の「インターバル速歩」を指示したところ、
5か月後には最大酸素摂取量が14%上がり、生活習慣病のスコアが17%も改善していたという研究結果があるそうです。
普段から体を動かすことが少ない人にとっては少しきついかもしれませんが、ウォーキングなどの軽い運動に慣れてきたらぜひ一日の習慣に取り入れたいですね。
「老い」へのネガティブなイメージを覆す
続いては「正しく癒える」ための実践法について解説していきます。
この本の中では「栄養素」「睡眠」「美肌」「脱洗脳」という4つのグループに分けて回復のためのテクニックが書かれています。
今回はその中から「デプログラミング」という、「老化」に対するネガティブなイメージを和らげ楽観力を高める方法について解説していきます。
幸福な人ほど長生きする
ハーバード大学が7万21人の健康データを分析した研究によると楽観的な人は悲観的な人よりがんの発症リスクが低く、感染症にもかかりにくい傾向があったそうです。
楽観的に生きることでストレスが減り、活動量も増えるため肉体に対してもいい影響が出るのですね。
そしてこれは「加齢」に対してのイメージの持ち方についても同じようなことが言えるそうです。
イェール大学が行った調査チームは
「老化に対する考え方がポジティブな人ほど認知症のリスクが下がりやすい。ポジティブな思考がストレスを和らげ、認知症の防御壁のような働きをするのだろう。」
と結論づけているそうです。
アンチエイジングには、「老化」に対してのネガティブな考えを止め、より楽観的に受け入れることが重要なのですね。
ここからは、「デプログラミング」の具体的な実践法について書いていきます。
1.鏡を見る回数を減らす
フロリダ大学などが、84人の女子大学生を対象に行った実験によると、外見チェックの回数を減らすだけで、自分の体への不満や廊下のマイナスイメージが大きく減り、逆に自尊心は増加していたそうです。
身だしなみを整えるために鏡を見ることは大切ですが、その回数を減らすだけで自分の外見に対して感じるストレスを和らげることができるのですね。
僕自身も鏡を見るたびに「肌荒れひどいな」とか感じてめちゃくちゃネガティブになることがよくあるので、意識的に鏡を見る回数を減らしてみようと思います。
2.「若作り」をする
ハーバード大学の研究によると、髪形や髪の色を変えるだけでも、私たちの気分が上がるだけでなく体調にもいい変化が起きたそうです。
他にも気持ちの若さと老化の相関を示したデータの中で、
・「自分は老けている」という気持ちが強い人は、そうでない人に比べて死亡率が41%高く、実年齢より平均で5歳老けて見られる
・自分を若いと思える人は自己効力感が高く、会社でのパフォーマンスもいい傾向にあった
など「気持ちの若さが」心と体の老いを食い止めることが指摘されているそうです。
まとめ
以上『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』をもとに、肉体的・精神的にいつまでも若くいるための方法について書いてきました。
人生100年時代と言われる中で、「若さ」は最大の武器になります。
誰だっていつまでも若々しく健康でいたいですし、年を重ねても充実した生活を送りたいと思うものですよね。
そうあるために必要な知識やテクニックがこの本にはギュッと詰まっています。
日常の中で意識的に自分に苦痛を与え、それを回復する。
このシンプルなメソッドを無理なく続けるだけで、5年後、10年後周りの同年代に圧倒的な差をつけることができるのです。
この本を一冊読むだけで、アンチエイジングについての正確な知識が得られるため、これ以上ネットや本の膨大な情報に悩まされることが無くなりますよ。
気になった方は是非一度読んでみることをお勧めします。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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