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【レビュー】『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』 

こんにちは。お人よしコミュ障ブロガーのミヤモンです。

今回は「自己理解の専門家」八木仁平さんが書いた『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方-人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド-』(株式会社KADOKAWA)のレビューを行っていきます。

  • 自分のやりたいことが分からない
  • 就職や転職活動を有利に進めたい
  • 人生を充実させるために夢中になれるものを見つけたい

このような方は是非一度読んでいただきたい一冊になっています。

 

目次

この本を読んだきっかけ

結論から言うとタイトルに惹かれました。

僕は「将来は若者のキャリア支援にかかわる仕事がしたい」という目標があります。

しかしそれは本当に心から自分が「やりたいこと」なのかという確信が持てなかったのです。

キャリア支援というその人の人生に大きな影響を与える仕事が自分にできるのか、それだけの熱意や責任があるのかと。

今は、その目標を達成するためのファーストステップとして「コミュニケーション力」を磨ける接客業に就いていますが、本当はもっと自分に「向いている」ことを仕事にすべきなのではないかという迷いが度々生じます。

この本を読み、自分が「やりたいこと」は何なのか今一度しっかり考えることで、今後の自分のキャリアを見つめ直すことができるのではないかと思い読むことにしたのです。

 

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』 レビュー

ここからは、この本のレビューについて書いていきます。

著者

著者の八木仁平さんは1993年生まれ。

現在は「自己理解事業」を行う株式会社Meeeの代表取締役であり、youtubeのチャンネルやブログ「自分コンパス」で自己理解に関する発信を行っています。

詳しい経歴などについては公式サイトに載っていますので一度見ていただくと、八木さんがいかに自己理解の重要性について考えているか分かると思います。

大学生の頃からブロガーとして活躍していましたが、大学卒業後、お金以外の働く目的を失ってしまいうつ状態になってしまったこともあるそうです。

そこから自己理解の必要性に気づき、数百万円をセミナーなどにつぎ込んできたそうです。

 

そのような経験の中で八木さん自身が開発した「自己理解プログラム」、それがよりシンプルで体系立てて書かれたものがこの本になっています。

 

本の内容

数学の問題を解くのと同じで、「やりたいこと」探しにも公式があります。

僕はこれを「自己理解メソッド」と呼んでいます。

                     世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 p6

ここ数年になって、副業の解禁やフリーランスという働き方が一般化するなど、働き方が多様化・複雑化しています。

そんな中で自分の「やりたいこと」を仕事にして自己実現したいと望む人も多いのではないかと僕は思っています。

一方で「やりたいこと」が分からないと悩む人も大勢いるはずです。(僕も就活していたころは自分のやりたいことを考えれば考えるほど分からなくなり苦労した覚えがあります)

この本はそのような「やりたいこと」が分からない人のために書かれたものです。

やりたいことを見つけるための方法が分かりやすく、論理的に書かれているためなんとなく気になるではなく、明確な判断基準を持ち、「本当にやりたいこと」を早く・確実に見つけられる一冊になっています。

ここからは、僕が感じたこの本の中のおすすめポイントを2つ紹介していきます。

1.「やりたいこと」を見つけるための方法が体系的に書かれている

この本には自分の「やりたいこと」を確実に見つけるための公式が書かれています。

1 好きなこと(情熱)×得意なこと(才能)=やりたいこと

2 好きなこと(情熱)×得意なこと(才能)×大事なこと(価値観)=本当にやりたいこと

この三つの要素でやりたいことを考えることが大事だといいます。

著者曰く、これまで「やりたいこと」について考えてもこれといった答えが見つからなかったのは、「何を見つけようとしているのか?」という目的意識があいまいなまま「自分の人生の軸とは?」など漠然としたものを考えていたからだそうです。

就活や転職をする際、自己分析などをしたことがある方も多いと思いますが、自分の性格や過去の経験などを棚卸して漠然と自分について考えていると、余計に自分の得意なことや目標が分からなくなるといった経験はありませんか?

この本に書かれている2つの公式を使うことで、そのような悩みを無くし、最短距離で「やりたいこと」というゴールまで行くことができるのです。

まず「好きなこと」というのは、ファッションやデザイン、心理学など、自然と学びたい・成長したいと思えるものです。

「得意なこと」というのは、情報収集すること、人前で話すこと、文章を書くことなどやっていて苦にならないものや、人よりうまくできるもののことです。

この二つを組み合わせることで「やりたいこと」が見つかるのです。

例えば「旅行に行くのが好き」と「文章にまとめるのが得意」という2つを組み合わせて「旅行先のおすすめスポットやお土産をブログなどで発信する」ことがその人の「やりたいこと」というような感じです。

そこにさらに「大事なこと」を組み合わせたものが「本当にやりたいこと」になるというのが二つ目の公式です。

「大事なこと」というのは自由に生きたい、経済的に豊かになりたい、周りの人を大事にしたいなどのその人が働くうえでの価値観のことです。

たとえ「やりたいこと」を見つけたとしても、「大事なこと」について考えていなければしんどさを抱えることになります。

例を挙げると、デザインが好きでそれを描くことも得意だからとデザイン会社に就職した結果、サービス残業や長時間労働が常態化している会社に入り、精神を病んでしまったというようなことです。

「やりたいこと」をやれていても、その働き方が自分に合っていないと苦労することになります。

 

この本では、この3つの要素を見つけるための質問やそれらについて考える際に注意すべきことが丁寧に書かれているため、ワークにしっかり取り組むことで自分が「やりたいこと」とそれを続けるための「自分に合った働き方」を必ず見つけることができるでしょう。

 

2.やりたいことを見つける際の落とし穴が分かる。

この本には「やりたいこと」について考える上で注意すべきことについてもいくつか書かれています。

例えば「なりたいもの」(ユーチューバーや料理人など)は「やりたいこと」とは一致しないというものです。

僕について言えば将来若者のキャリア支援がしたいという目標をかなえるために、人材系の会社に就職したり、キャリアコンサルタントなどの資格を取らなければならないと考えていましたが、これは「なりたいもの」という視点になってしまっているのです。

そのような働き方がコミュ障の自分に向いているか自信がなかったために、自分の今の目標に向かって進むことに疑問を感じていたのだと思います。

「若者のキャリア支援をする」手段ならほかにもブログなどで情報発信する、若者が働き方についての悩みを共有する場を作るなど手段はたくさんあり、自分の価値観や得意に合わせたやり方を考えるべきなのだと気づかされました。

僕は、人と話すことよりも文章でまとめることの方が「得意なこと」であり、そこに「キャリアについて考える」という「好きなこと」を組み合わせることでストレスの少ない方法で「やりたいこと」を実現できるのです。

「なりたいもの」で考えてしまうと、取るべき選択肢が少なく感じてしまいます。

結果、途中で挫折してしまったり、間違った道を進んでいるのに気づかず遠回りをしてしまい時間やお金を無駄にしてしまうのです。

自分が「やりたいこと」に焦点を当て、その実現の手段について考えることが大事なんですね。

 

そのほかにも、

  • 「やりたいこと」は「一生続けられこと」でないといけない
  • 「やりたいこと」は人のためになる事でないといけない
  • 「知識・スキル」があることと「得意なこと」の違い

といった「やりたいこと」について考える際多くの人がぶつかるであろう誤解や落とし穴についても丁寧に解説されています。

 

まとめ

以上、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』のレビューを書いてきました。

「やりたいこと」という漠然とした内容に対してここまで分かりやすく、理論的に書かれた本はほかに無いのではないかと思うくらいにしっかりまとめられていました。

この本を読む前に僕が感じていた不安についても考えることができました。

「若者のキャリア支援がしたい」というのは単なる目標でしか無くて、それによって自分はどんな風に働きたいのか、社会にどんな影響を与えたいのかといった「大事なこと」が抜けてしまっていたために、自分のやりたいことへの自信が持てなかったのだと思います。

僕が本当にやりたかったのは、「僕の大学時代の編入学を経験したことで感じた、いくつもの選択肢の中から自分に合ったものを選ぶことの重要性を伝え、その人にとって後悔の少ない選択を一緒に考えること」だったのです。

そしてその実現の手段は必ずしも会社に属したり、大勢の人と関わるだけではなく、自分の得意だと感じることと組み合わせることが大事なのだと気づくきっかけにもなりました。

 

自分の「やりたいこと」を明確に持っていてそれを実現するために生き生きと生活してる人を見ると尊敬しますし、きっと誰もが自分の「やりたいこと」をして充実した人生を送りたいという願望を持っていると思います。

だけれども世間体だったり、経済的な不安だったり、自分には向いていないのではないかと感じたりして結局やらず終いになっている人も多いのだと思います。

この本は自分の「やりたいこと」だけに焦点を当てているのではなく「価値観」についても考えるきっかけをくれるため自分に合った働き方や手段で自分の「やりたい」と思えるものが見つけられる構成になっています。

現在就職活動中の学生さんや、今の仕事が向いていないのではないかと悩む社会人の方など自分の人生をより充実したものにしたいと感じているすべての方に一度手に取ってほしい一冊だと思いました。

 

今回は以上となります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ミヤモン
虚無なコミュ障ブロガー
友達なし、趣味なし、コミュ障。自分の人生の虚しさに時には自己嫌悪しながらも毎日マイペースに生きてます。
「毎晩充実感とともに眠りにつける自分になることが目標」
自分や自分の生活をちょっとづつ良くしていくための習慣、コミュニケーション、頭の使い方などについて発信していきます。
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