こんにちはお人よしコミュ障ブロガーのミヤモンです。
今回はひきたよしあき著『博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです』(大和出版)のレビューをしていきます。
職場の人やクライアントとうまくコミュニケーションが取れず仕事が思うように進まない。
彼女や友達、家族などプライベートでの人間関係がうまくいってないな
このようなコミュニケーションの悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
じつはこの悩み「質問力」を身に着けることで解決できるんです。
「質問」はこちらから積極的に相手を知ろうとすることで相手の本音を引き出し、悩みや感情を共有する手段です。
「質問」を使いこなせるようになると誰とでも濃密な関係を築けるようになりあらゆる場面で信頼を得られるようになるでしょう。
この本には、そのような「質問」する力を鍛えるための習慣や考え方がとても分かりやすくまとめられています。
この本を読むことで誰でも、会話の中で的確な質問ができるようになり仕事、プライベートなどで円滑な人間関係を築けるようになるでしょう。
この本を読んだきっかけ
僕はコミュ障ながらも携帯販売員という人と接することが多い仕事をしています。
一人のスタッフとして信頼してもらい、こちらの提案を聞いてもらうためにはまず、お客様の情報を少しでも多く引き出す必要があります。
ライフスタイルや家族構成、どんな機種を希望しているのかなどあらゆる情報を引き出したうえで、最適な提案をすることで成約率も上げることができます。
しかしそのような情報をうまく引き出していくためには、自分には質問する力が足りていないと感じました。
マニュアル通りの接客しかできず、お客様の情報を深く掘り下げることができないのです。
もっとお客様に寄り添った接客ができるようになりたい、お客様の印象に残る販売員になりたいという思いからこの本を手に取ったのです。
『博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです』レビュー
自分の仕事を有利に進めるために、相手に鎧を脱がせ、本音を吐き出したくなるような環境をつくり、相手と同じ方向を見つめる「仲間」にしていく技術。相手の意見を取り入れて、共感と感情移入を起こさせながら、自分の仕事を強く、太く、大きくしていくためのスキルなのです。
『博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです』 p4
この本では、主にビジネスの場において良好な人間関係を構築し、自分の思うような成果を出すための「質問力」を鍛えるトレーニングや質問の仕方が講義形式で紹介されています。
1日に5つ×5日で質問力を鍛えるためのメソッドを身に着けられる講義形式になっており、本の内容も会話形式で進んでいくため非常に読みやすいと感じました。
ここからは、この本で紹介されている内容の中から個人的に特にためになったものを3つピックアップしていきます。
1 自問自答することで脳を「質問体質」に変える
一つ目は日頃から自分への質問を意識的に行うことで、人との会話の中でも的確な質問ができる体質に変えることです。
「質問が大事なのはわかったからこれからはどんどん質問しよう」
と思っても、日頃から「なぜ」「どうして」という疑問を持っていなければ急に深い質問ができるようにはなりません。
著者曰く脳は非常に怠け者らしく、何もしなければ「めんどくさいな」「疲れたな」などの感情にばかり意識を向けているそうです。
そこで「なぜ自分は疲れているのか」「なぜ今日の昼食にそばを食べたんだろう」など些細なことであっても自問自答することで、自然と質問が出てくる状態にする必要があるのです。
普段の生活の中で、習慣的に行っている選択って誰にでもあると思うんです。
朝起きたらまず顔を洗う、この時間の電車で職場に行く、昼食はおにぎりを食べるとか。
自分の生活の中で最適化されたこれらの選択肢に対して「なぜ」と考える機会はほぼないのではないでしょうか。
しかしだからこそこれらの選択に対して自問自答を繰り返すことで自分の新たな一面を発見することもできます。
例えばいつも同じ時間の電車に乗っている方であれば
「なぜ自分はいつもこの時間の電車で通勤してるんだろう。」
「この次の電車だと職場に着くのがぎりぎりになってしまう。万が一電車の遅延があったら怖いから余裕を持っているんだ。」
など「時間に余裕をもって行動する」性格に気づけると思います。
これは他者に対しても同様です。
自分に対して質問をする訓練をしていると、周りの人に対しても自然と質問をする癖が身に付き意外な一面や本音を引き出せるようになるのではないでしょうか。
2 「現実」と「理想」の差を質問で埋める
「第一志望校はどこですか?」
「この会社に入社して何がしたいのですか?」
「今回のプロジェクトの目的は?」
など何かを選択する際その目的や目標を尋ねられることは多々ありますよね。
ゴールが決まっていなければ何事も中途半端で終わってしまいますから、その人がどんな考えを持っているのかという質問はあらゆる場面で有効です。
しかし著者曰く「理想」だけでは足りないといいます。
まずは「現状をどう考えていますか?」「今の状況は?」など「現実」を認識させるための質問を同時に投げかける必要があるそうです。
こうすることで相手は現状を正しく認識し理想に到達するためのギャップを埋める手段を必死に考えます。
質問によって相手が気付いていなかった課題まで考えさせるきっかけを作ることができるのですね。
この質問法は特に受験生に対してや、職場の後輩指導などの場面で大きな力を発揮しそうです。
3 相手への関心の強さが質問を生む
彼女や友達、仕事で関わる人など、もっと仲を深めたいと感じる人のことは「もっと知りたい」と思うものですよね。
質問をするうえで大切なことは相手に対して「好奇心」を持つことだそうです。
「普段はどんなことしてるんだろう?」
「何でこんな考え方をするんだろう?」
「どんなことに興味があるんだろう?」
と相手のことをより深く知ろうとすればするほど質問もより核心を突いたものになっていくのではないでしょうか?
逆に自分のために相手を利用しようと考えているうちは表面的な質問しかできず相手の本音を引き出すことは難しいですよね。
相手のことをもっと知りたいという純粋な好奇心を持つためにも、普段から好きなものや気になる人などいろんなものに対して好奇心をもつことも大切になりそうですね。
まとめ
以上、『博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです』のレビューをさせていただきました。
仕事でもプライベートでも「コミュニケーション力」があるといろんなメリットがありますよね。
その中でもこの本の中に書かれている「質問力」をマスターすれば、相手の本音を引き出して深い関係を築けたり、自分の期待する行動を促したりなど様々な場面で役立つこと間違いなしだと思います。
「質問力」は一朝一夕で身に付くものではないですが、今回紹介した「自分を質問体質に変える」「相手への強い好奇心を持って質問する」など普段の生活の中で意識的にトレーニングをする中で着実に身に着けられるものなんです。
「質問」をマスターして仕事やプライベートの人間関係を円滑にしたいと考えている方は是非一度読んでみてください。
今回は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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